高齢出産で有効な体外受精とは

高齢出産をする人の不妊治療における最後の手段が体外受精です。成功率が高いことが特徴で高齢出産に成功した著名人も数多くおり、度々ニュースで目にする機会があるはずです。年間ではおよそ1万人もの赤ちゃんが、この体外受精によって誕生しているのです。
体外受精とは女性の卵巣から卵子を取って、体外にて精子と受精を行う治療法のことを指します。世界では1978年に初めて成功し、日本では1983年に初めて成功しています。
体外受精の流れはまず、採卵するために排卵を誘発させることから始まります。月経周期に合わせる形で排卵誘発剤を使用し、卵子をいくつか作ります。卵子が受精に成功し、細胞分裂を正常に繰り返しながら良い受精卵となる確率はおよそ50%以下と言われているため、多くの卵子を採卵しなければいけません。
万が一一つの卵子のみを採取して受精卵の成長が止まってしまうと、次の生理周期を待って採取する必要があるので、時間が掛かってしまい効率が悪いのです。
卵子が成熟したら卵巣から卵子を採卵します。平均で10個程度の卵子を採取することが多く、膣へ採卵針を挿入して吸引する方法を用います。卵巣に刺す際に痛みを伴うケースもあるので、麻酔を使用することもあります。
そして体外受精させる精子を採取します。精子は寿命を持っているので、採卵と同じ日に採取します。採取した精子と卵子を受精させる前には、卵子を数時間だけ培養してさらに成熟させます。
特別な容器にて受精卵を作成したら、それを培養器に移し替えて育てていきます。正しく受精に成功しているか容器を確認し、問題がなければ培養を継続します。
受精卵が育ったら子宮に戻しますが、その際にはシリコンカテーテルを膣から挿入し、受精卵を戻します。原則として戻す受精卵は一つのみです。
2週間後に尿検査にて妊娠反応が出れば妊娠したことが確定し、自然妊娠と同じように生活を送ることとなります。高齢出産を目指す女性にとっては、この体外受精は非常に有効な方法と言えるでしょう。